学費が払えない夫と、学資ローンを背負う子供を見て決意したこと

教育費の話

「学費が払えない夫から、突然『大学費用を手伝ってほしい』と言われた。」

先日、突然、夫が怒った口調でこう言い出した。
「〇〇ちゃん(私の事)にも大学の費用を手伝ってもらわなくちゃいけなくなったから!」

子供も一緒にいる場でだ。

私からしたら、もう大学の学費問題は終わっている話だった。

払えないなら、子供本人に
「お父さんはもう厳しいから、自分で学資ローンを組んで通ってくれ」
と伝えれば済む話だからだ。

でも夫は、その一言を子供に言えない。

その結果、なぜか私に話が飛んでくる。

私は昔から、こういう“筋の通らない責任転嫁”をするところが本当に嫌いだった。

そもそも大学編入の時点で、学費が年間60万円ほど上がることは分かっていた。

しかもそれが3年続く。

その時に見通しも立てず、
「いいよ」
と格好をつけたのは夫自身だ。

だから私は言った

「払えなくなる可能性も含めて考えるべきだったんじゃないの?」

するとは、

「まさかここまで売り上げが下がるとは思わなかった…」

と小さくつぶやいた。

情けない。

本当に格好悪いと思った。

こういう時、結局こちらの怒りも大きくなり、声が大きくなる。

すると今度は、

「そんな大きな声を出すなよ」

と、私を悪者扱いする。

さらに最後には、

「お前の国民健康保険代だって払ってるだろ!!」

と言い放った。だから私は言った。

「だったら、一緒に住むのはこのままでいいから離婚しようよ。
そうすれば私自身に請求が来るんだから、自分で払うよ」

うちは個人事業主夫婦だ。

すると夫は、

「それはいいよ。個人になると割高になるから」

と言った。

その瞬間、
“私の存在って、お前にとって何なんだろう”
と思った。

お互い嫌いで、必要とも思っていない。それなのに、なぜ婚姻関係だけ続いているのか。も夫が先に死んだら、私はすぐに婚姻関係終了届を出すつもりでいる。墓の管理も、死後の付き合いも、一切引き受ける気はない。

どうやったら離婚できるのか。なぜ、この人は離婚に応じないのか。

子供も最初は、父親が何を言いたいのかよく分からなかったらしい。

ただ、私が話したことでようやく理解できたと言った。

「編入して大学が5年になったのも、学費が高い学校になったのも自分の選択だから、返済が長くかかっても自分で払うよ」

そう話していた

ただ、子供が本当に知りたかったのはそこではない。

「パパに説明してほしかったのは、
例えば学資ローンを300万円借りたとして、パパはいくら払ってくれて、私はどのくらい返済すればいいのかってこと?そういう説明がないから、何も言えなかった」

そう夫に伝えた。

すると夫は、

「全然無理…」

と返した。その後は具体的な負担割合の話ではなく、
銀行でこういう学資ローンが借りられる、という説明を始めた。

しかも話を聞いていくと、前期分の約80万円位はお父さんが払ってあげるけど、
ただ、そのせいで生活費の猶予資金がなくなる。
だから学資ローンを借りたら、そのお金をすぐに自分へ戻してほしい。

そんな内容だった。

結局、そのお金から私にも払わせて、自分の負担を減らしたかったようだ。

その場では、3人でパソコンを開きながら、どこの学資ローンがいいのか調べていた。でも途中で私はもう面倒になった。
「その80万円くらいが払えないってことなら、その振込用紙こっちに渡して。
こっちで何とかするから、あんたはもうノータッチでいいです」そう言った。そして嫌味を込めて、

「良かったね。解放されて心が軽くなったでしょう」と言った。すると夫は、その言葉に少しホッとした顔を見せた。

その顔を見た瞬間、
情けなさでいっぱいになった。実は子供も、あとから私にこう言った。

「きっとパパ、もう支払い無理なんじゃないかなって感じてたんだよね」

そして、
「300万円借りたら利息どのくらいつくんだろう。30歳までには終わるかなぁ…」
とつぶやいていた。

でも、その横顔には不思議と悲壮感よりも、
“自分でやってやる”
という決意の方が強く見えた。その日の夜の話し合いでは、
翌日、私が各銀行などに電話をして、

・利息は何%なのか
・何年返済なのか
・毎月いくらになるのか

を聞くことになった。

少しでも利息の安い学資ローンリサーチ

実際に国の教育ローンや返済シミュレーションも調べた。
日本政策金融公庫「国の教育ローン
教育ローン返済シミュレーション

すると夫が、

「決まったら僕にも教えて」

と言った。

その瞬間、子供が聞き返した。

「それを知ってどうするの?
払える時に少しは払ってくれるの?」

でも、夫は答えられなかった。

結局、払えないのにかっこだけつけて協力しようとする場所には座っている。

それが子供にも、私にも、はっきり奴は1円だって払えない分かった瞬間だった。

私の考え方はお金なんて、頭を使って働いて作ればいい。お金はただの紙だ。

そう考え方を変えて、自分の怒りを抑えるのに私は必死だった。

でも同時に、
私はこの件で夫をさらに軽蔑することになった。

私が考えたのは、
“この人をどうするか”
ではなく、
“子供のために、これからどう動くか”
だった。

そして改めて思った。

世の中は、まだまだ男性上位社会だ。

もっと稼げる女性の立場が強ければ、
こんなふうに母親側ばかりが現実対応に追われることも減るんじゃないかと思う。

そもそも、世帯主って何なんだろう。

世帯主の定義って何?

世帯主になったら、
どこからどこまで守る責任があるのか、
法律でちゃんと決めてほしい。

稼ぐ妻でも、なぜ世帯主の下に入らなきゃいけないのか。

こういうところにも本気で腹が立つ。

うちのゴミ夫は、
世帯主としてちっとも機能していない。

家族会議をした日の夜、私は眠れなかった。

「僕もう寝るね」

夫のその声は、どこか少し肩の荷が下りたように聞こえた。

その声を聞きながら、
私は一人でネットの学資ローンやカードローンを比較していた。

どうすれば子供が大学を続けられるのか。どうすれば利息の負担を減らせるのか。
頭の中では、そのことばかり考えていた。
その時、ふと思い出したのは払い込みが終わっている終身保険の存在だった。
22歳から38年間払い続けた保険だった。この年齢になれば、死亡保障なんて葬式代と少しのお金が残れば十分だ。

しかも私は以前、
もし自分が先に死んだ時のために、
その保険の受取人を夫名義に変更していた。

でも、その時ふと思った。もう、この人にそんな大きな死亡保障を渡したくない。
そう思った瞬間、気持ちは決まった。

私は保険会社に電話をして、
死亡保障を6分の1近くまで減額した。

もし私が先に死んでも、
夫の手元には、
私の死後処理をしたら今後の生活費としてはほとんど残らない程度の金額しか入らない。

電話をしながら、

「ざまあみろ」

と思っていた。

でもその減額によって返戻金を引き出せ後期の授業料は何とかできるかもしれない。

そして来年、最後の学費だけは保険を解約したお金を使えば、卒業まで持っていける可能性がある。そうしたら、子供に利息なしでお金を貸してあげられる。

私は、お腹の中に子供がいる時から決めていた。

自分が死ぬまで、
子供の応援団として生きるって。だから私は、今もその通りに生きている。そこまで考えた瞬間、一気に気持ちが楽になった。

「私って偉いし、すごいじゃん」

そう思えた。大学から帰ってきた子供にその話をして、「返済ペースも、あなたが決めていいよ」

と伝えた。

すると子供は、

「よかったぁ…。
じゃあ利息なしでいいの?
ありがとう。ママすごいね。尊敬する。本当にありがとう」

そう言って、ハグしてくれた。その瞬間、私の中では夫は完全に“ゴミ確定”になった。嫌い、というだけではない。自分で選んだ相手に、何度もがっかりさせられる。

そのたびに、
“こんな人を選んだ自分”
まで嫌になる。

その繰り返しが、本当にしんどい。でも、夫から見た私は違うのだと思う。

私は稼ぐ女!自分の老後を守るためには逆らわない方がいい相手。

夫の中で私は、
“都合のいい存在”
として三段階くらい格上げされたのだと思う。

これも夫婦なのかもしれない。でも私は、このバランスを子供が社会人になったら崩してやろうと思っている。方法はまだ分からないというか決めていない。

それでも、
家庭内格差を作ってやる。そう強く決意した出来事だった。


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